美容室のメニューの中で一番難易度の高いと言っても過言ではないメニュー、縮毛矯正。
やりすぎると髪ボロボロになるし、控えめになるとクセ伸びないしストライクゾーンが狭いんですよね。髪のダメージレベルをしっかりと見分けて的確な薬剤選びしないといけない。本当にシビアなんです。
縮毛矯正かけたことある方は経験あると思いますが、なかなか思った仕上がりにならないって結構あるあるです。まぁ求める仕上がりレベルにもよりますが、『くせ毛のうねりや手触りの悪さは取りたいけど真っ直ぐすぎるのは嫌であくまでも自然なストレート』、縮毛矯正される方が求めているのがこういうものが多いですよね。
そしてこのクオリティーに仕上げるのが至難の技なんすよね。
細かっ!!って言うくらい細やかさが必要です。ざっくりしてる性格の人には向いてないでしょう。
ちょっと先だけど縮毛矯正シーズン(梅雨)がやってくるので実際の縮毛矯正やってるとこをレポってみようかと。
ではさっそくビフォーから。
後頭部の内側。根元から1/3くらいに大きなうねりがありその下が以前ストレートしたところ。
耳後ろもうねりが気になるところ。
内側ほどではないけど表面も若干のうねり。
まずは視診、見てとれる情報を。
赤い丸の部分、カラーをしていない部分で地毛でもちろんダメージはほぼゼロ。
続いて青い丸の部分、ここはカラーがしてあってストレートはかかってない部分でダメージレベルは2くらい。
そこから下はカラーとストレートを何度か繰り返してる部分でダメージレベルも3~4くらいあります。ざっと見ただけでもこれくらいの情報があります。
ひとつの髪の中に全く傷んでない部分と今にも枝毛になりそうな部分が混在してるんですよね。しかもクセが出てる部分(丸で囲った部分)のダメージレベルが違うところがある。こういう状態は色々と気をつけないといけないことが。
クセが出てる部分には強い薬剤を使わないといけない、けどカラー無しの部分と有りのところで同じ薬剤を同じように塗ると、有りの部分は伸びてるのに無しの部分はまだ伸びてないってなるんです。そしたら無しの部分が伸びるのを待つ=有りの部分が必要以上に傷む。必要以上に傷むのが怖いから薬剤流す→根元の伸びがあまい。となるわけです。
なので、カラー無しの部分の薬剤を強くするか、同じ薬剤を使うなら時間差をつけて塗布していかないといけないんです。どっちのやり方を選ぶかはそのときどきの状態で決めます。
今回は後者で。
シャンプー終わって塗布前。髪が濡れてるとクセとストレートの境目がよくわかりますね。
今回使った薬剤は
これ。赤いラベルが強い薬、紫が弱い薬。これを赤:紫10:1で混ぜたものをクセ部分へ。
襟足から順に塗布。まずはカラー無しゾーンから。
忘れちゃいけない!顔まわりは全体に比べて髪の毛が細いので薬剤も反応しやすいから分けて最後に塗布。塗布量も少なめに。薬剤の強さもですが時間差、塗布量などいろんな手法で薬剤の反応を調節していきます。
これで10分放置。
10分たったら薬剤を青い丸まで伸ばしていきます。
ここですね。
さらに10分放置。
ここでノンカラー部分は20分経過してます。そろそろ一度伸び具合チェックを。
見えにくいかもだけど、薄めに毛束をとって折るようにつまむ。
つまんだまま3つ数えて放す。
放してしっかり折れ目がついてたらオッケー。写真の状態は放してすぐは折れ目がついてるけど2秒くらいで折れ目が戻ろうとしてるとこ。なのでもうすこし放置しました。
根元の伸び加減がオッケーになったら先ほどの弱い薬を残りの中間から毛先へ。
これを
塗り終わったらすぐ流します。
毛先の時間を置かないのは、すでにストレートがかかってカラーも繰り返されて傷むのが怖いけど、前回ストレートしてから1年くらい経ってるのと毎日コテで巻いてるので手触りが悪くなってるのでトリートメント効果のある薬剤を短時間つけて手触りよくするため。
長くなってきたので2回に分けて書きます。
次回は仕上がりをお見せします。
つづきです。
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